地域を訪問していると「体調が悪くても年金が少なくて70歳を過ぎているのに働かないと食べていけない」「物価高で一食減らしても生活は苦しい」と切実なくらしの実態が訴えられます。そもそも少ない年金で大変なのに女性の年金がさらに少ないという実態があります。
日本共産党の倉林明子議員は3月18日の参院予算委員会で、女性の低年金改善の質問をしました。女性では月額9万~10万円の厚生年金受給者が最も多く、国民年金受給者も加えると10万円以下の受給者が全体の85%を占めるなど、女性の低年金が著しく、65歳以上の単身女性の貧困率は44%にもなっています。貧困は、単身女性の増加にとどまらず、主たる生計者も増えています。世帯単位を前提とした年金制度の抜本的な見直しとともに、最低保障年金の導入が必要です。女性の低年金の要因に、働く女性の53%が低賃金・不安定な非正規雇用におかれるなど賃金格差があります。男女の賃金格差の是正や非正規ワーカーの待遇改善なども急がれる課題であり、ジェンダー平等の視点を大切にした改善が必要です。
日本の年金積立金は、給付費の4年分にあたると言われています。年金積立金を取り崩して国民の年金を引き上げていくことを日本共産党は提案しています。
人間らしくくらせる社会を実現するために国民的な大運動を広げて政治を変えましょう。
(3月26日 記)